倉敷芸術科学大学 芸術学部 - Kurashiki University of Science and the Arts

産学官連携プロジェクトProjects

学生が実践力を磨き、
教員が芸術の可能性を模索する。

 倉敷芸術科学大学 芸術学部では、地域企業や自治体との連携プロジェクトを教育の一環として位置づけ、積極的に推進しています。学生と教員が実社会の課題に取り組み、実践力と就職力を育てながら地域の問題解決に貢献しています。

学生の活動デザイン芸術学科

クロード・モネに挑戦!
僕たちの睡蓮を描こう!

2016年7月高梁市成羽美術館において、油画分野の学生達が地域の子供達と一緒に美術館の池に咲くモネの庭から株分けされた睡蓮をモチーフにライブペインティングを行いました。池の傍らに巨大キャンバスを拡げ、陽の光にきらめく睡蓮の池を眺めながら四方八方から一斉に描き進めました。作品は高知県北川村のモネの庭を再現した庭園を眺めることのできるレストランに展示されています。

ダダイズム100周年記念
「劇場の三科」 再演

スイス大使館が主催したDADA100周年記念の特別企画として1925、27年にそれぞれ東京の築地小劇場と朝日講堂で行われた前衛芸術パフォーマンスである、「劇場の三科」の再演を本学の学生たちが東京のスーパーデラックス、アンスティチュ・フランセで発表しました。

ハートフルな
クリスマスデコレーション

三井アウトレットモール倉敷のイベントステージにおいて 「ハートフル」 をテーマとしたクリスマスデコレーションを制作しました。イベントステージには、クリスマスツリーにクマを融合した高さ3mのツリーに、ハートのモチーフを毛糸で装飾したオーナメントを飾り、周りの柱にもデコレーションをしました。学生たちが企画運営したオーナメント作りワークショップも、約100名の来場者があり大人気でした。

新しい素隠居※の面をデザイン

学生たちは、素隠居の現在や歴史について調査し、収集した情報と自分たちの抱くイメージを照らし合わせることで、新しいお面を創作しました。外見のみならずデザインの根拠から見直し、歴史ある文化にも自分たちの視点を加えることのおもしろさや難しさを知りました。例大祭には、学生素隠居として制作したお面をかぶって参加しました。
※素隠居:倉敷市内にある阿智神社の例大祭にて、御神幸の獅子に付き添って歩く翁(おきな)と媼(おうな)の面をかぶった若者のこと

全国高校生現代アートビエンナーレ
― 絵画・イラスト ― 展

本学主催で2年に一度開催される「全国高校生現代アートビエンナーレー絵画・イラストー」は全国の高校生を対象に、倉敷市、大原美術館をはじめ倉敷市文化振興財団、倉敷商工会議所などから支援を頂き、文化都市倉敷市が一丸となって開催する展覧会です。
毎回全国から多くの高校生の皆さんに応募頂き、激戦の末、若い感性の溢れ出す生き生きとした作品が展示されます。

LINK: 全国高校生現代アートビエンナーレ

教員の研究活動デザイン芸術学科

ダダイズム100周年記念「劇場の三科」 再演

1924年10月、木下秀一郎による提唱を受けて、旧未来派美術協会、旧アクション、マヴォ、旧DSD (第一作家同盟) など新興美術運動に関わった美術家たちが結成した大正期の先鋭的な美術団体「三科」 による1925年の「劇場の三科」 、この三科の解散を受けて成立した「単位三科」 による1927年の「劇場の三科」 で行われたダダ・パーフォーマンスを現代的な解釈によって再演しました。

演者:木原未来、火野口渓子、船越すみれ
構成:川上幸之介 (倉敷芸術科学 大学講師)
衣装デザイン:久保美沙登 (倉敷芸術科学大学 特担准教授)
監修:五十殿利治 (筑波大学教授)

五感力育成研究

「造形活動をとおして発達の機会を得るための支援」を倉敷地域の児童発達支援センターで展開しています。五感をはたらかせて、それぞれの子ども達の発達課題に応じた教材・教具を提案しています。
活動内で用いる『五感・授受粘土』は触覚、視覚、嗅覚、味覚、聴覚にかかわる特性をおさめた機能性粘土です。活動する幼児ひとり一人のニーズに応じてその都度準備されます。『交差対面型ホールプレート』という道具も開発しました。コミュニケーションを支える環境に必要な治具のひとつです。子どもにとってわかりやすい視覚情報の提供や対話的関係の持ちやすい構造を形成するための道具です。精神分析家白石潔氏の協力を得て研究を展開してきました。
学生自らが発案し療育活動に参加するこの取組は本学のカリキュラムに構成されています。また五感力育成研究は、療育について児童発達支援センターの保育士や保護者とともに考え、共に活動することをめざしています。この活動はさらに共同研究として、くらしき作陽大学橋本正巳研究室において、発達理論にもとづき分析・考察を行っています。(平成26年度より『COC関連事業』として位置づけられています)

倉敷のフィールド:玉島児童発達支援センター、児童発達支援センタークムレ
担当:五十嵐英之 (倉敷芸術科学大学 准教授)

ローレンス・ウィナー ワークショップ

[日時]:2016年11月19日(土)
[場所]:西川アゴラ

この小学生を対象としたワークショップは、(1)ローレンス・ウィナーのコンセプトをベースに体感的に言語と存在を考えるもの。(2)学生による、小学生に向けた現代アートを分かりやすく紹介するレクチャー。(3)岡山大学副学長の荒木勝教授による、哲学対話の3部構成で行いました。Taro Nasuギャラリーからの要望によって行いました。

担当:川上幸之介(倉敷芸術科学大学 講師)

学生の活動メディア芸術学科

ネッツ山陽岡山との連携

岡山市南区古新田のネッツ山陽岡山ショールームや系列店舗ショールームにおいて、本学学生および関係者の作品を常設展示しています。また定期的に、展示作品の人気投票コンテストやチャリティーオークションも実施しています。「学生アート作品人気コンテスト」では、毎年本学芸術学部・大学院芸術研究科の学生が手がけた油画や日本画、イラストなどの作品が展示されており、来店者による投票で本学学生が山陽新聞社賞・ネッツ山陽賞等を受賞しています。

本学芸術学部卒業生が
新しいメディアアートのコンテストにて受賞

近年注目が集まっている、作画した2Dキャラクターを立体的に動かすことができるアニメーションソフト「Live2D Cubism」。
この度、そのソフトを使って制作した作品に対して行われたコンテスト、「Live2D Creative Awards 2016」 において、本学芸術学部美術学科を2004年に卒業した佐藤安弘さん(作家名:佐藤安)が、優れた動画作品に贈られる「動画賞」を受賞しました。作品名は「IDENTIFICATION!」 。今回は、国内外9ヵ国から応募があり、「動画賞」は準グランプリに次ぐ賞です。

まちの人々の思いを繋ぐ
倉敷まちなか文書を発行

ゲーム・Webデザインコースに所属する森谷友里永さんと山口百香さん (当時4年生) が彼女たちの卒業制作として「倉敷まちなか文書」というWebサイトならびに冊子を制作しました。倉敷美観地区のまちあるきなどで伺ったお話やそこから得られた発見を記録し、これからの世代に文化や歴史、まちの人々の思いを繋いでいきたいという趣旨で取り組んだ成果です。

LINK: 倉敷まちなか文書

地域貢献実践(くらしき若衆科目)

地域の課題を発見、分析、検討し、主体的に解決策を立案・実践し、地域と連携した活動を通じ、地域ニーズに対する自律的な問題解決能力の育成を目指しています。※文部科学省「地 (知)の拠点整備事業」(COC事業)の「くらしき若衆」育成プログラム。
2017年度は、倉敷市玉島で「デザイン」や「ものづくり」を切り口に地域連携・貢献活動をすべく、地域の調査から分析を経て、立案、検討、企画、計画、デザイン、マネジメントまでをプロジェクトを通して実践しました。
検討の結果、9月10日に開催される地域イベント「備中玉島みなと朝市」で、地域の見所やゆるキャラを活用した「スタンプラリー」を企画し実施。スタンプラリーで使用するマップ兼スタンプ台紙、スタンプ、スタンプ台、景品なども、デザイン・制作しています。

「倉敷春宵あかり」で
プロジェクションマッピングを上映

毎年、岡山県倉敷市の美観地区一帯でおこなわれている「倉敷春宵あかり」。
今年も昨年に引き続き、本学芸術学部メディア映像学科が中心となって、プロジェクションマッピングを制作。3月17日(金)〜19日(日)の3日間、倉敷物語館にて上映しました。
プロジェクションマッピングは、建物に合わせて細かな調整が必要となるため、通常の映像作品の2倍以上の制作期間が必要。本作品は、映像ゼミの2・3年生が中心となって、倉敷市水島地区に伝わる怪談『杓島の船ゆうれい』をモチーフに、子どもたちでも怖がらずに楽しめるように、3Dで見せたりポップな音楽を使用したりと全体的にミュージカル調に仕上げました。

倉敷考古館のWebサイト開発

ゲーム・Webデザインコースでは、毎年倉敷周辺のお店や団体のWebサイトの企画・開発を3年生の授業の一環として実施しています。倉敷考古館のWebサイトの開発は、平成28年度の授業で実施しました。

LINK: 倉敷考古館

民芸茶屋「新粋」のWebサイト開発

民芸茶屋「新粋」のWebサイトの開発は、平成23年度に3年生の授業の一環として開発したWebサイトを、平成28年度の授業でリニューアルとして新たに取組んでいます。

LINK: 新粋 (平成23年度に開発したWebサイト)

「絵師100人展」にオリジナル作品展示

漫画やアニメ、ゲーム、ライトノベルの挿絵などで活躍しているイラストレーター達による絵画展、絵師100人展の岡山展示会(岡山シティーミュージアム)の一角にて学生作品を発表します。
プロの作品と共に、コミックイラストゼミ、マンガゼミの学生を中心に描かれた個性豊かなイラスト作品が会場を彩ります。

LINK: 絵師100人展04岡山展

倉魂!高校生コミックイラストコンクール

新しいアート表現の分野として「コミックイラスト」に注目し、新しい才能の発掘を目的としたコンテスト「倉魂!高校生コミックイラストコンクール」を2012年より開催しており、毎年たくさんの作品を応募をいただいています。本コンクールでの入賞者が現在プロとして活躍するなど、新しい作家を輩出しおり、倉敷から世界にアートを発信する場として貢献しています。

LINK: 倉魂!高校生コミックイラストコンクール

教員の研究活動メディア芸術学科

「倉敷市移住定住推進」で
移住プロモーション動画の制作

倉敷市からの受託研究として、倉敷市への移住を考える方に向けて倉敷市の魅力を映像で伝える「移住プロモーション動画」を作成しました。
2016年度は、他県からの移住者にも優しいというエピソード紹介した「多様性に柔軟な街」篇と震災をきっかけに災害の少ない地域に住むことを決めたという「無事の価値」篇の2本を制作。この受託研究は2017年以降も継続し、多様な地域を学生と一緒に巡ってさらに多くのメッセージと倉敷の魅力を伝えていきます。

LINK: 倉敷市移住ポータルサイト
LINK: 倉敷移住定住PRムービー 「多様性に柔軟な町」
LINK: 倉敷移住定住PRムービー「無事の価値」

担当 : 丸田 昌宏 (倉敷芸術科学大学准教授)

「高齢者を消費者被害から守る
警鐘CMコンペティション」CM制作ワークショップ

岡山県主催のコンペティションで、県下の高齢者の方々に、消費者被害防止に向けた意識を高めていただくためのCMを広く募集しました。
その中で、倉敷芸術科学大学では岡山県内の高校生に向けCM制作ワークショップを開催。コマーシャル制作のコツや技術を高校生に学んでいただき、動画の品質向上を目指しました。

LINK: 警鐘CMコンペティション
LINK: 倉敷芸術科学大学 Studio12go (Facebook)

担当 : 丸田 昌宏 (倉敷芸術科学大学准教授)

天満屋岡山店「冒険水族館」

2017年08月03日(木)〜08月23日(水)まで天満屋岡山店「冒険水族館」展にて「光と曲線と動きと遊び」をテーマとした倉敷芸術科学大学中川浩一研究室作品を展示しました。
のべ6万人を動員したこのイベントではこどもたちを中心にたくさんのかたに新しいアニメーションのかたちについて体感していただく機会となりました。通常の予め決められた動きをするアニメーションではなく、鑑賞者の動きや声や音に反応して動きがさまざまに変わる作品は来場者にとって刺激的でしくみなどについてての質問もあり大いに賑わいました。

担当 : 中川 浩一 (倉敷芸術科学大学教授)

地域プラットフォーム形成研究
(COC倉敷アートサポートプロジェクト)

大学と企業・団体・個人等の地域コミュニティとが継続的に交流・連携し、地域課題の解決や地域人材の育成を促進するための活動拠点としてのプラットフォーム形成のための事例調査と、倉敷市内における2拠点の地域周辺及び候補物件の調査・選定。効果的なプラットフォーム運営のための企画立案。

担当 : 近藤 研二 (倉敷芸術科学大学教授)

Webサイト高梁川流域マップ等の作成
(卒業生との共同研究)

「高梁川流域圏成長戦略ビジョン」の圏域全体の経済成長に資する事業として、高梁川流域の雄大な景観や歴史的な名所、文化施設など、圏域の魅力を発信することにより、地域への愛着と誇りを醸成するとともに、圏内外からの集客促進を図ることを目的として、平成26年度より現在まで倉敷市から受託研究として高梁川流域マップ、高梁川流域連盟、高梁川流域キッズのWebサイトの企画開発の申し込みを受け、ゼミの卒業生で倉敷で活動しているレイドバックデザインのメンバーと共同で取組んでいます。

LINK: 高梁川流域マップ
LINK: 高梁川流域連盟
LINK: 高梁川流域キッズ

担当 : 近藤 研二 (倉敷芸術科学大学教授)

「倉敷美観地区の文化財観覧ガイド」
アプリの研究開発

馬場始三は2016年度より倉敷市教育委員会文化財保護課の協力のもと、倉敷美観地区を訪れた観光客が同地区の文化財を見つけてその説明を知るための iPhone/iPad アプリ「倉敷美観地区の文化財観覧ガイド」 の研究開発に従事しています。2016年度は、倉敷美観地区にある幾つかの常夜灯にBLEビーコン(省電力型 Bluetoothビーコン) を実験的に設置し、ビーコン周辺の文化財の存在を通知し、その説明を見ることができる iPhone/iPad アプリのプロトタイプを開発しました。2017年度はそのプロトタイプの研究開発をさらに進めるとともに、倉敷美観地区を訪れた観光客の動線分析やその行動支援を行うためのデータ分析と支援システムの仕組みづくりについてフィールドワーク研究を行っています。

担当: 馬場始三(倉敷芸術科学大学教授)

七宝焼き図案の
デジタルアーカイブ実践と活用方法の検討

平成29年度より始まったこの研究プロジェクトでは、繊細な銀線で描かれる表現が特徴である尾張七宝の図案に着目した、七宝焼き図案の撮影方法の開発、図案データのデジタルアーカイブ化、国内外に現存する尾張七宝作品の調査、アーカイブの活用方法として伝統的技法継承の視点を取り入れた閲覧アプリの検討などを行っています。
この研究プロジェクトに共同研究者として参加する馬場始三は、七宝焼き図案データベースならびに閲覧アプリケーションの研究開発を主に担当しています。

担当 : 馬場始三 (倉敷芸術科学大学教授)
共同研究 : 高尾俊介 (甲南女子大学講師) 、蛭田直 (信州大学助教)
研究協力 : (株) 安藤七宝店

まちなか研究室玉島 デジタル工房

文部科学省「地 (知)の拠点整備事業 (大学COC事業)」倉敷アートサポートプロジェクト・地域プラットフォーム形成研究として、倉敷市玉島にて地域連携拠点「まちなか研究室 玉島 デジタル工房」を設置・運営し、地域コミュニティと協同して、デジタルな「ものづくり」で地域活性化や課題解決、人材育成、情報発信を目指し、継続的に取り組みを行っています。
3Dプリンターやレーザー加工機、ミリングマシン、カッティングマシン、デジタル刺繍ミシンなどの「デジタル工作機器」を設置。地域コミュニティや商工会議所、市、地域団体等と連携して様々なプロジェクトを展開している。また、毎週日曜日にはオープン日として拠点を一般公開しています。

担当 : 大屋 努 (倉敷芸術科学大学特担講師)

巨大たまべえバルーン

玉島ご当地キャラクター「たまべえ」の巨大なバルーンを制作するワークショップを企画・主催し、地域の方々と共同して制作しました。大きさは5メートルあり圧倒的な存在感。展開図を設計し型紙を作り、それを基に裁断したナイロン生地をミシンで縫い立体的に仕上げました。ファンを内蔵し空気で膨らみ、ロビーの吹き抜けに吊るし設置しました。
さらに、8月21日の「玉島まつり」では、玉島商工会議所との連携で、会場入口に「巨大たまべえバルーン」とあわせて「光る横断幕バルーン」を制作・設置し祭りを盛り上げた。横断幕バルーンはナイロン生地にテント用塗料で文字を塗り、内蔵したテープLEDで発光します。

場所 : 玉島市民交流センター
制作・展示 : 2016年2月27日、3月15日まで
担当 : 大屋 努 (倉敷芸術科学大学特担講師)

デジタル技術を用いた新しい軸先の提案

メディア映像学科 特担講師 大屋努 と、非常勤講師 坪井 優介が提案・制作した「軸先」が「アートの今・岡山2017 ー表装ー」(岡山県天神山文化プラザ)にて展示されました。数式により生成された形を3Dプリンターで出力、動植物の形をモチーフにアクリルをレーザー加工など、「デジタル技術」を活用した、新しい可能性としての「軸先」の提案とサンプル制作を行いました。蛍光素材を用いて制作し、展示ではブラックライトを受け発光します。本企画展は、県内の表具師と現代美術作家が「表装」をテーマに新作に取り組み、現代における伝統技術の新しい可能性を探る様々な試みに挑戦しています。

依頼 : 岡山県文化連盟
担当 : 大屋 努 (倉敷芸術科学大学特担講師)
担当 : 坪井 優介 (倉敷芸術科学大学非常勤講師)
展示 : 岡山県天神山文化プラザ 2017年7月19日 〜7月30日、新見美術館 <巡回> 2017年9月9日〜10月9日、勝央美術文学館 <巡回> 2017年11月11日〜12月3日